■09月18日(金)
この前、シャンプーが切れたしパスタも買いたいから薬局に行こうと思って家を出た。家からそんなに離れてない距離だし、歩いていこうと思って歩いて行くことに。
暑いなーただ歩いてるだけなのに汗がダラダラ出てくるなーと思いながら歩いていると、とある民家から出てくる1人のおっさんの姿が…。
上半身裸。
そのおっさんは家のそばに停めていた車のドアを開け、車の中を開け、何かを探していたようだったが見つからず、そのあと車のドアを閉め、僕に向かって一礼して民家へ戻っていった。なんか、見てはいけないものを見てしまった気がする。
変な気分になったまま薬局に到着。欲しかったシャンプーとパスタなどを買い物カゴに入れ、レジへ。結構混んでいたので会計まで並んで待っていたのだが、僕の前のおっさんが何か券をもらっていた。話を横から聞いている限りだと、1000円分の買い物をすると抽選券が1枚もらえるらしく、3枚集めると1回抽選機(ガラガラ回すやつ)を回せるんだとか。そのおっさんは2枚もらっていたんだけど、「もう当分薬局にこねえからこんなのもらったってしょうがねえよー」とべらんめえ口調で店員に愚痴っていた。その状況をめんどくさそうに見ていたら、おっさんが「これいらねえから兄ちゃんにあげるよ、どうせ使えねーし抽選機回せるぞ」と言って抽選券2枚をレジにおっさんは置いて去っていった。突然のおっさんの行動に僕はニヤニヤするしかなかった。
そのあとに僕の会計がはじまって、1000円以上の買い物をしたために抽選券を1枚獲得。これで抽選機を1回だけ回すことができた。かわいい女店員さんに抽選券を合計3枚手渡しされ、状況を説明されてるときは至福だった。これだけで僕はもうお腹いっぱいです。その後、抽選機を回したところ、白い玉が出てきてポケットティッシュを1つもらった。おっさん、ありがとう。
変なおっさんにも会ったけど不器用で親切なおっさんに会えたし変な買い物だなー、でも女店員さん可愛かったし目があったからもうそれだけで言うことないなあと思いながら帰路を歩いていると、一人のおっさんの姿が…。
Tシャツ、腹巻き、股引き。
絵に描いたようなおっさんが、民家の玄関のドアの前で仁王立ちして、両手を腰に当てて日光浴をしていた。もう、何がなんだかわからない。何かを太陽から吸収しているようだったが、僕はおっさんから何かを吸収されたような気がした。
上半身裸で車に忘れ物か家の物を探しに来た完全オフモードで外に出てきただらしのないおっさん、べらんめえ口調で不器用な親切なおっさん、絵に描いたような格好で仁王立ちして僕から何かを吸収していったおっさん。みんな違ったおっさんだったけど、どれもおっさんそのものだった。